放課後の続き
「かな…………幸せか?」

ホテルに帰り二人になると

一番聞きたかった言葉が溢れた。

「うん。
もちろんだよ!
どうして??」

不思議そうに見つめる彼女の顔に………

心から幸せだと思ってくれてると………安心する。

もしかすると………

俺は、自信がないのかもしれない。

誠次に恋をして、好きだと体全体で訴えていた彼女。

純粋な心に、応援したいと思った。

失恋した時も…………

この世の終わりのように哀しみ

また笑顔にしたくて………近くで見守っていた。

けど…………

俺とつき合うようになってからは………。

身を引こうとしたり

見合い相手と相談したり…………

いつも一歩引いて、恋をしているように感じるんだ。

ホントは………

籍を入れる前に話すべきなんだけど。

伝えて………

『そうだなぁ』と気づいて………

別れたいと思われると困るから。

今まで聞けずにいた。

……………………女々しいよな。

けど、これが俺なんだ。

女々しくて、男らしくなくて………

いつもグルグル悩んでいる。

正直に話す俺の肩を抱いて………

「いっぱい、心配かけてごめんなさい。」と謝った。
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