放課後の続き
ドキドキするも………

俺を見つめる瞳は4つ。

それに……………

微妙に視線が外れてる。

うん??

視線を追うと、直ぐ後ろの奴にたどり着いた。

なぁ~んだ!

そういうことかぁ。

多分、夏苗ちゃんの後ろの席の女の子が

俺の後ろにいる亨のことを好きなんだ。

授業中、窓越しに見えて………

「◯◯ちゃん、亨先生がいるよ!」

「ウソ?!
ワァ!!ホントだぁ。」と騒いでいるんだろう。

友達の恋の心配をしているようなら…………

誠次の恋には、まだ気づいてないということだ。

取りあえずは安心して大丈夫だな。

ヨシッ!

彼女が気づく前に

あまり傷つかない方法を考えないといけないなぁ。

取りあえず、現状が分かったから。

誠次に話を聞いて

夏苗ちゃんに伝えるかぁ。

まぁ…………

どんな方法を使っても、傷つくだろうけどな。

医者の俺でも………

失恋に効く薬は、出せないもんなぁ~




生の夏苗ちゃんを見てしまうと。

あの笑顔が崩れることが、しのびなく。

美乃里には、『引き受ける』と返事をした。

アイツら、夫婦に笑われることは癪だが………

出きることなら少しでも

側で見守っていたいと思ったのだ。

俺の存在を覚えていないのに……………。
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