放課後の続き
「ごめん、ごめん。
そう!俺が、誠次を呼んだんだ。
だって夏苗ちゃん、誠次のこと………避けてたでしょう?
今日は、熱もあることだし。
保護者の誠次と一緒に、帰りなさい。
まぁ嫌なら、俺が病院に連れて帰って………注射するだけだけどね。
どうする?」

俺の言葉がのみ込めず。

まだ状況の分かってない夏苗ちゃんは。

目を白黒させている。

そりゃあそうだ!

だって、俺と誠次が知り合いだって事すら

夏苗ちゃんは知らないんだから。

だけど………

俺と誠次のことや

キスシーンを見せてしまったことは。

俺の口から伝える事じゃない。

全ての種明かしは……………

誠次が、自分の口で伝えないと意味がない。

誠実に………。

誠次は、彼女の恋と向き合わないと…………

名前負けになってしまう。
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