放課後の続き
「だからか……………。」

そう呟いて、ニッコリ笑うと

「…………………諦められたかって聞かれたら…………
正直、今は無理です。
14、5年好きだった人だもん。
結婚するんだって………」と。

そこまでは、懐かしそうに笑顔で話し。

『やっぱりダメかぁ~』と

諦めかけた俺に…………

「ずっと…………想って。
…………………頑張ってきたのに………………。
誠ちゃんは、他の人と…………………」と言ったきり

涙が溢れて、言葉に出来なくなった。

「うんうん。
それで良いんだよ。
夏苗ちゃんは、ホントに誠次のことが好きだったんだから
泣いて当たり前なんだよ。
俺のことを恨んだり
誠次の彼女のことを、嫉妬したって………
全然普通のことなんだからね。
自分の気持ちに、正直になって。」

これは、俺の本心だし

この言葉を伝えたくて………今日ここに呼んだんだ。
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