放課後の続き
サービスエリアで、一旦休憩を取ると

出発の時よりも、親しくなっている

桜ちゃんと亨、後藤君と玲奈ちゃんの組み合わせに気づいた。

テーブルに着くと

亨がさりげなく、桜ちゃんに飲物を差し出していた。

「あっ………………………すみません。
先生…………じゃなくて………亨…………さ……ん。
あの…………おかね………。」

名前を呼ぶことに、恥ずかしがりながら

財布を出そうとする桜ちゃん。

その手をそっと押さえて

「眠気覚ましのキャンディの、お礼だよ。
助かったから。」と。

同じようにチラチラと二人を気にしていた夏苗ちゃんも

満足そうに微笑んでいる。

俺も亨に倣って

夏苗ちゃんの前にカフェオレを置いた。

誠次に追いつきたいと、無理して飲んでいたブラック。

彼女は気づいてないが

一口目を飲むと、必ず眉間にシワが寄っている。

こんな事でも頑張ってたんだよな………。

今は少し甘いカフェオレを

笑顔を浮かべて美味しそうに飲んでいる。

ホッと一息ついた彼女は

車の睡魔がまだ続いているのか

おひさまに照らされて、ウトウトし始めた。

可愛いなぁ
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