放課後の続き
男としての俺と、お兄ちゃんとしての俺の割合は………

男1のお兄ちゃん9だろうなぁ。

せめて………2:8。

出来たら…………3:7くらいになったら…………

万々歳なんだけどなぁ~

そんな事を考えていたからか。

俺の願いが、神様に少し届いたみたいだ。




再び走り始めた車が………

夏の陽射しに照されて、眩しさに耐えられなくなった。

「悪い。
鞄の中のサングラスを取ってもらえる?」

夏苗ちゃんに頼んだが、どうも見当たらないらしい。

あれっ?

忘れた??

俺も手を入れて、一緒に探し始めると

「ちょっと!」と

いつになくきつめの声で、怒られた。

えっ?!

訳がわからず、見つめると

「危ないよ!!」と再び怒られた。

どうやら、片手で運転しながら探す行為を怒ったみたいだ。

あぁ!

そう言うことかぁ~

いつもは、運転手さんの車に乗って

安全に移動だもんな。

片手運転なんて、考えられないかぁ。

その後、急に無口になった夏苗ちゃん。

もしかして………

サングラスを探す為に、下を向いてたから………酔った?

チラリと横を確認すると、顔も少し赤い。

もしかして………熱??
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