放課後の続き
びっくりする告白に……………言葉を失う。

『えっ?!…………それって………。』

思わず言葉に出しそうになるが……………

夏苗ちゃんが答えを出したくないと言うのなら…………言うべきではない。

「もちろん。
優しいお兄ちゃんが、いつでも受け止めてあげるから
ゆっくり休んで、心が強くなれたら…………
また、歩き始めたらいいよ。」

俺の答えに、満足そうに微笑む彼女。

ただ……………

これだけは、誓わせてね。

心の中だけで話しかけ。

観覧車が天辺の、神様に一番近いところに届いた時

「小指を出して。」と伝えて

『僕は、何があっても君の味方だよ。
絶対に離れないし、一人にしないよ。』と誓った。

「お兄ちゃんは、離れないよ。」

そう言葉にすると

「指切りげんまん。」と懐かしい歌を

小指を絡めて歌っていた。

お兄ちゃんとしてでも、彼氏としてでもいい。

どんな立場になろうと……

ずっと一緒にいよう。

< 79 / 166 >

この作品をシェア

pagetop