放課後の続き

誠次

あのパーティーから2週間。

今日は久しぶりに、誠次の所に顔を出した。

「春ニイ!
忙しいとは聞いていたけど…………
一年以上振りは、ないんじゃない?!」

叔母さんに「誠次が荒れている。」と聞いて顔を出してみると

甘えたがりの高校生が、拗ねていた。

「悪い悪い。
ホントに、忙しかったんだ。
医者になるって…………
ホントに大変だったよ。」

ポンポンと頭を叩いて説明する。

「やりたくない事を、やるからだろう!
夏苗といい、春ニイといい……………
大バカだよ!!」

夏苗ちゃんの名前が出たことで

先日のパーティーを思い出した。

「そういやぁ、この間参加したパーティーで
夏苗ちゃんを見かけた。
スッカリお姉さんになってて、驚いたよ。
一年前、土手に座って応援していた姿とは
全然違ってたよ。」と説明すると

みるみる不機嫌になっていく。

「あのバカ!!」

どうやら『誠次が荒れる』原因は、夏苗ちゃんにあるようだ。
< 8 / 166 >

この作品をシェア

pagetop