放課後の続き
「…………どこまでが…………………グルですか?」

一番聞きたくなかった、言葉を突きつけられる。

「……………………そう思うよね。
俺が夏苗ちゃんでも…………そう捉える。
…………………………言い訳………させてくれる?」

俺の心からの願いに

「それって………ウソなし?」と。

もう、信用はないのかな?

信じてくれとは言えないけど………

真実をキチンと話して………夏苗ちゃんの哀しみは取り除きたい。

「信じて貰えないかもしれないけど………
ウソ偽りのない真実を話します。
…………………だから、聞いてくれる?」

頷いてくれ…………ホッと息を吐く。

多岐さんに

「今日は、泊める。」と簡潔に伝えると

それさえグルだったのか?と………疑心暗鬼になった。

俺が想像する以上に、傷つけていた。

「さすがに多岐さんまでは、巻き込んでないよ。」

俺の言葉に、あからさまにホッとした表情になる。

ソファーに座らせ………

「ごめん。」と土下座する。

狡いやり方だと分かっているが………

それくらい態度で表さないと

真実を伝えたいのだと…………伝わらないと思ったのだ。
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