放課後の続き
「……………でもね。
さっき春人さんに
『無理して、笑顔にさせたくなかったんだ』って言われて。
子供扱いじゃなくて…………
愛されてたんだって思えたの。
……………………ねぇ、春人さん。
山木先生って…………桜のことが………好きなのかなぁ??
特別な理由はないんだけどね。
『桜ちゃん』って呼ぶ声が、とっても優しいの。
私や玲奈を呼ぶ時と違うなぁ~って。
でもね。
二人に言わせると………
春人さんが私を呼ぶ声も…………同じなんだって。
それって………子供扱いじゃあないってことだよね?
だって………
山木先生は、桜のことを
『一人の女の子として………大切にしてるなぁ』って感じるんだもん。」

「アハハ。
夏苗ちゃんには、敵わないなぁ。
さすが!次期社長さんだ。
見る目もあるし、頭もキレる。
お見逸れしました。」

夏苗ちゃんに、本当に赦されたとは思ってない。

それに、あれ程ショックを受けたんだ。

立ち直れてないと……………分かってる。

それでも許そうと、側においてくれるのなら

今度こそ一番側にいて、支えていこうと思う。

俺が、もう一度謝ろうと口を開きかけたら………
< 87 / 166 >

この作品をシェア

pagetop