放課後の続き
国公立の大学に行って、教職を取っても

幼稚園の先生にはなれない。

専門的に教えてもらわないと、意味がないのだ。

四年制の大学でも、資格が取れる所もあるらしいが………

いずれ、会社を継ぐことを約束させられている彼女は

四年も大学に通うことが、時間の無駄だという。

『1日でも早く社会に出て

1日でも長く自分の夢を』と…………。

ホントは、夢を追って………社長にならないつもりだった。

けど………

一人娘の自分が夢を追って

父親の会社を潰すのは………と考えたみたいだ。

誠次だったら、二人で会社を継ぐことも出来ただろうけど………

俺だと、畑違いだからなぁ

医者の俺じゃあ、どうしようもない。

………………俺がかなの夢を、潰しているのか?



実は……………

あれから少しして、俺と夏苗は付き合うことになったんだ。

今は………彼女から1歩進んで

フィアンセという立場。

だから、俺も説得に駆り出される。

かなの一番の味方の俺に、説得を頼んでも……………

絶対ムリなんだけどなぁ~
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