放課後の続き
「かな……………ごめん。
こっちに、おいで。」

俺の隣をポンポンと叩くと。

泣き腫らした目で、こちらを見る。

目を合わせて頷くと………

少し安心したのか…………一人分空けて………隣に座った。

「ごめん。
大人げ、無かった。」

「ごめんなさい。
自分勝手だった…………。」

同時に謝り…………再び沈黙する。

「………………かな。
夢を諦めるなよ。
せっかくもらったチャンスだ!
行きたい大学に、行ったらいい。
たった2年………。
離れて困る俺達じゃないだろう?
出来るだけ偏差値の高い短大に行って
堂々と幼稚園の先生の、資格をもらってこい。」

「………………はぁちゃん。
ごめんなさい。」

ポロポロ溢す涙は………

さっき、別れる不安を抱いていた時とは違って

温かいものになっていた。

亨に感謝だな。

あの電話を貰わなければ…………

まだ意地を張って

かなの夢を、諦めさせる所だった。
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