その支配は悪魔の果実
いつも通り出勤すると、何やら騒がしい。
何があったんだろう。
不思議に思いながら自席へつくと、興奮ぎみに顔を赤らめた同期の明日美が駆け寄ってきた。
「聞いた?聞いた?すんごいニュース!もう大変だよー!!」
拳を上下させて鼻息が荒い明日美をポカーンと眺める
「社長、結婚するんだってー!しかもめっちゃ美人!今役員に挨拶してるっぽくて、私今朝エレベーターで会ってさー、、、もう、本当、、!」
だんだんと明日美の声が遠ざかっていく
何を言ってたんだっけ?
私は何を聞いたんだっけ?
真実を受け止めきれない私は脳天をぶん殴られたように動けなくなった。
結婚、、、
社長が、、、
他の誰かのもの、、、
告白すら出来ずに指を咥えて見ていただけの、私の末路は呆気ない。
所詮、雲の上の存在。
最初から叶うなんて欠片も思ってなかったけど、目の前に突き付けられるとやっぱり堪える。
何があったんだろう。
不思議に思いながら自席へつくと、興奮ぎみに顔を赤らめた同期の明日美が駆け寄ってきた。
「聞いた?聞いた?すんごいニュース!もう大変だよー!!」
拳を上下させて鼻息が荒い明日美をポカーンと眺める
「社長、結婚するんだってー!しかもめっちゃ美人!今役員に挨拶してるっぽくて、私今朝エレベーターで会ってさー、、、もう、本当、、!」
だんだんと明日美の声が遠ざかっていく
何を言ってたんだっけ?
私は何を聞いたんだっけ?
真実を受け止めきれない私は脳天をぶん殴られたように動けなくなった。
結婚、、、
社長が、、、
他の誰かのもの、、、
告白すら出来ずに指を咥えて見ていただけの、私の末路は呆気ない。
所詮、雲の上の存在。
最初から叶うなんて欠片も思ってなかったけど、目の前に突き付けられるとやっぱり堪える。