その支配は悪魔の果実
まずは今日の主役へ挨拶を済ませた社長は、流れるように次から次へと他のゲストらと挨拶を交わしていた。


おまけのようについて回り、一緒に挨拶をする。


「社長、私飲み物取ってきます。何がいいですか?」

「じゃあ、ワインを頼む」

「かしこまりました。」



ワインを手に取り、別行動の社長を探す。

もう誰かから受け取ってたりして、、、


「あれ?佐野さん?」

「あ、先程は、、、どうも。」

「佐野さんも社長に飲み物?」

「えぇ。小森さんもですか?」

「はい。よければ少し話しませんか?」

「でも、飲み物を、、」

「もう、もらってるみたいですよ。ほら。」


小森さんの指差す方には、すでにワインを手にした社長がいた。

一足遅かったみたいだ。

その小森さんの社長さんも同じらしい。

小森さんは所謂、ライバル会社の社長秘書。

安易に近づいて、情報漏洩させたら大ごとだ。


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