その支配は悪魔の果実
のろのろと進んだか進まないか、分からないくらいのスピードで歩く。
一人になって泣きたい。
何もしなかった自分を責めて、後悔の渦に囚われてる滑稽な姿をひた隠して、、、
「あれ?もしかして、佐野さん?」
線のような安定した声。
この声、知ってるなぁ、、、。
俯いていた顔をあげると、やっぱり寺川さんがいた。
「、、、寺川さん、、、」
「どう、しました?泣いてたんですか?」
「あ、いえ、なんでもないんです。すみません。」
「どうぞ」
キレイにアイロンがかけられた青いハンカチ。
「、、、ありがとう、ございます。」
「ここは目立つので、こちらへ」
寺川さんに腰を支えられ、停めてあった車へ誘導された。
一人になって泣きたい。
何もしなかった自分を責めて、後悔の渦に囚われてる滑稽な姿をひた隠して、、、
「あれ?もしかして、佐野さん?」
線のような安定した声。
この声、知ってるなぁ、、、。
俯いていた顔をあげると、やっぱり寺川さんがいた。
「、、、寺川さん、、、」
「どう、しました?泣いてたんですか?」
「あ、いえ、なんでもないんです。すみません。」
「どうぞ」
キレイにアイロンがかけられた青いハンカチ。
「、、、ありがとう、ございます。」
「ここは目立つので、こちらへ」
寺川さんに腰を支えられ、停めてあった車へ誘導された。