どうしてブドリは最後の一人に…【読書感想文】
【 作文用紙5枚用 】
「これ、読んだら?」
私は母に勧められて、宮沢賢治作「グスコーブドリの伝記」を手に取りました。私は、これはグスコーブという鳥の話だと思ってたので、内心、そんなつまんなそうな話、読みたくないなぁと思ってました。見ると、書いてある言葉づかいも古臭くて、とても読みづらいです。だから、私がちっとも読まないでいると、諦めた母は三場面まで読み聞かせてくれました。
○それを聞いて、少しおもしろくなった私は、がんばって続きを読みました。読み終わった私に、母は、
「どうだった?」
と感想をたずねたので、私は、
「うん、めでたしめでたしで終わって良かったよ。」
と答えました。すると、
「残念、それは読み間違えてるよ。」
と言われてしまいました。
○そんなはずはないと思いましたが、最後のところを母に説明してもらって、ようやくめでたしめでたしのかげに、ブドリの大きな犠牲が小さく書かれていることに気づきました。
○私は、それをふまえた上で、もう一度、読み返しました。
○初め、両親と妹の四人家族のブドリは、とても幸せそうでした。ところが、天候不良のせいで農作物の不作が続き、子供たちが生きられるだけの食べ物を残すために両親がいなくなったところから、ブドリの不幸で辛い人生が始まりました。
○私が、すごいと思ったのは、それでもブドリはまっすぐ一生懸命に生きているところです。
○自宅とその周辺の森がテグス工場になった時も、しかりとばされ、ヨレヨレになりながらも、子供なのに一生懸命働いていました。
○私は、母のお手伝いもほとんどしません。だから、ブドリはえらいなあと思いました。
○テグス工場がなくなった後、ブドリは、今度は沼ばたけで働きました。沼ばたけの主人に、作物に病気が出たから、今まで寝ないで働いた分まで寝てろと言われたのに、ブドリは沼ばたけが気になって寝ないで見に行きました。
○私は寝るのが大好きです。できれば、お昼まで寝ていたいくらいです。それなのに、仕事のことを考えると寝られないブドリは、とても責任感の強い子なんだと思いました。私ももう高学年なので、ブドリを見習って、責任感を持って係や委員会の仕事をしなければいけないと思いました。
○その沼ばたけも、寒さと干ばつのために仕事がなくなり、ブドリはイーハトーブに行きました。素晴らしい本を書いたクーボー博士に会い、働きながら勉強したいと思ったからです。
○私は働くのも勉強するのも嫌いです。ブドリは、どうしてそんなに大変なのに勉強をしたいのか分かりませんでした。けれど、最後まで読んだら、なんとなく分かった気がします。
○きっと、ブドリは、自分たちのような不幸な子供を作りたくなかったんだと思います。みんなが両親と幸せに暮らせる世の中にしたかったんだと思います。だから、そのための勉強をクーボー博士のところでしたかったんだと思いました。
○その後、妹とも再会し、ブドリも妹も幸せに暮らしていましたが、再び気候が寒くなり、作物が育たなくなりました。このままでは、あの、ブドリの両親がいなくなった年のように不幸で苦労をしいられる人たちが増えることになります。だから、ブドリはカルボナード火山島を噴火させて炭酸ガスを放出させ、温暖化させることをクーボー博士たちに提案します。けれど、二人は反対しました。噴火させると、最後の作業をする一人が逃げられないからです。それでもブドリは、その最後の一人になってその作業をやり遂げました。おかげで、かつてのブドリたちのような不幸な家族は生まれず、みんなが幸せに暮らせそうです。
○私なら、生きて帰れないと分かっているのに、そんな仕事はできません。だけど、ブドリは、他のどんな仕事でもそうでしたが、とても責任感の強い人でした。みんなの幸せを考える人でした。だから、自分が犠牲になると分かっているのに、その最後の作業を引き受けたんだと思います。
○でも、私は、おかげでたくさんの人が幸せになったかもしれないけど、ブドリを大切に思ってくれている人たちは、決して幸せではないと思います。できれば、ブドリには、自分も生きてみんなが幸せになるための他の方法を考えて欲しかったです。それがみんなが幸せになるということだと思うからです。
「これ、読んだら?」
私は母に勧められて、宮沢賢治作「グスコーブドリの伝記」を手に取りました。私は、これはグスコーブという鳥の話だと思ってたので、内心、そんなつまんなそうな話、読みたくないなぁと思ってました。見ると、書いてある言葉づかいも古臭くて、とても読みづらいです。だから、私がちっとも読まないでいると、諦めた母は三場面まで読み聞かせてくれました。
○それを聞いて、少しおもしろくなった私は、がんばって続きを読みました。読み終わった私に、母は、
「どうだった?」
と感想をたずねたので、私は、
「うん、めでたしめでたしで終わって良かったよ。」
と答えました。すると、
「残念、それは読み間違えてるよ。」
と言われてしまいました。
○そんなはずはないと思いましたが、最後のところを母に説明してもらって、ようやくめでたしめでたしのかげに、ブドリの大きな犠牲が小さく書かれていることに気づきました。
○私は、それをふまえた上で、もう一度、読み返しました。
○初め、両親と妹の四人家族のブドリは、とても幸せそうでした。ところが、天候不良のせいで農作物の不作が続き、子供たちが生きられるだけの食べ物を残すために両親がいなくなったところから、ブドリの不幸で辛い人生が始まりました。
○私が、すごいと思ったのは、それでもブドリはまっすぐ一生懸命に生きているところです。
○自宅とその周辺の森がテグス工場になった時も、しかりとばされ、ヨレヨレになりながらも、子供なのに一生懸命働いていました。
○私は、母のお手伝いもほとんどしません。だから、ブドリはえらいなあと思いました。
○テグス工場がなくなった後、ブドリは、今度は沼ばたけで働きました。沼ばたけの主人に、作物に病気が出たから、今まで寝ないで働いた分まで寝てろと言われたのに、ブドリは沼ばたけが気になって寝ないで見に行きました。
○私は寝るのが大好きです。できれば、お昼まで寝ていたいくらいです。それなのに、仕事のことを考えると寝られないブドリは、とても責任感の強い子なんだと思いました。私ももう高学年なので、ブドリを見習って、責任感を持って係や委員会の仕事をしなければいけないと思いました。
○その沼ばたけも、寒さと干ばつのために仕事がなくなり、ブドリはイーハトーブに行きました。素晴らしい本を書いたクーボー博士に会い、働きながら勉強したいと思ったからです。
○私は働くのも勉強するのも嫌いです。ブドリは、どうしてそんなに大変なのに勉強をしたいのか分かりませんでした。けれど、最後まで読んだら、なんとなく分かった気がします。
○きっと、ブドリは、自分たちのような不幸な子供を作りたくなかったんだと思います。みんなが両親と幸せに暮らせる世の中にしたかったんだと思います。だから、そのための勉強をクーボー博士のところでしたかったんだと思いました。
○その後、妹とも再会し、ブドリも妹も幸せに暮らしていましたが、再び気候が寒くなり、作物が育たなくなりました。このままでは、あの、ブドリの両親がいなくなった年のように不幸で苦労をしいられる人たちが増えることになります。だから、ブドリはカルボナード火山島を噴火させて炭酸ガスを放出させ、温暖化させることをクーボー博士たちに提案します。けれど、二人は反対しました。噴火させると、最後の作業をする一人が逃げられないからです。それでもブドリは、その最後の一人になってその作業をやり遂げました。おかげで、かつてのブドリたちのような不幸な家族は生まれず、みんなが幸せに暮らせそうです。
○私なら、生きて帰れないと分かっているのに、そんな仕事はできません。だけど、ブドリは、他のどんな仕事でもそうでしたが、とても責任感の強い人でした。みんなの幸せを考える人でした。だから、自分が犠牲になると分かっているのに、その最後の作業を引き受けたんだと思います。
○でも、私は、おかげでたくさんの人が幸せになったかもしれないけど、ブドリを大切に思ってくれている人たちは、決して幸せではないと思います。できれば、ブドリには、自分も生きてみんなが幸せになるための他の方法を考えて欲しかったです。それがみんなが幸せになるということだと思うからです。