死にたがりのブルース
翌日。



出勤して早々に会議室に呼ばれた俺は、課長に昇進の話を持ちかけられていた。



「佐原くん、君にぜひ頼みたいのだが……良いかね?」


「はい、もちろんです。精一杯努めさせて頂きます」


「うむ。私が1番頼りにしている君なら、そう言ってくれると信じていたよ。これからも、よろしく頼むぞ」


差し出された皺だらけの手を掴み、握手を交わす。


「はい!」




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