私恋愛離脱宣言
目がさめると見知らぬ天井。
時計は7時を指す。
「4時間しか寝れてないじゃん。」
私は枕が変わると眠れないタイプ。新しい家の匂いなんかにも変に気がいっちゃって、眠れなかった。
少し早いが、起きてしまおう。
カーテンを開けると、日差しが目をまた閉ざす。
「部屋、南向きか。朝の光が気持ちいい。」
慣れないスーツに腕を通すと、なんだかスタイリッシュに鏡に映る自分を見て、少しにやけた。
すると、携帯からバイブ音が聞こえる。
本来なるはずだったアラームだった。
アラームを止めようとスマホを開いた。
待ち受けは綺麗なオレンジの空に黄金の雲がたなびく風景。
「これも変えてしまおう。」
この写真は、少し前ーーーーー。
…2日前まで付き合っていた彼氏と一緒に撮った空だ。