【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「でも、あたしなんかが入ったら、烈火に対する噂とか…女がいることでナメられたりとか…」
「俺らのチームはそんなんでナメられねーよ!バカにしてんのか」
そう言うことじゃなくて…
響は、あたしが嫌いなんじゃないの?あたしいたら、あんたが嫌やろうに…
「でもでも、でもでもうっせーよ。嫌か嫌じゃないか言えよ」
「嫌なわけない。でも「わかった。嫌じゃないなら断る理由ないだろ?明日総会を開く。4日後の抗争までに全員に伝わるようにしろ」
へ?
「峰岸 杏は、烈火に入るって」
神さま仏さま志木さま
あたしは何に巻き込まれてるんやろか。
流されてええんやろか
「2年って言うなら、その2年を楽しめよ。誰も残された2年を楽しむななんて言ってないんだろ?杏が勝手に、仲間はいらないって思ってるだけだろ?」
図星や
あたしは嘘ついてみんなから離れた。大事にしてくれてた志木からも。そして家も捨てた。
この2年…
あたしが自由にできる最後の期間やから…
楽しいと思ってええんかな