【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「何?それに今日は烈火は居ないのか?クラスにほとんど人居なくて悲しいわ」
「…わりぃ。昼からは全員くる」
すでにチラホラと烈火のメンバーは教室に戻っているようだった。
慧と新が教室に見えてヒラヒラと手を振る
「おま!!」
教師が大きい声を出して近づいてきた。
へ?
「いくらお前らの勝手を許してるからって、女の子を拉致ってきたらダメだろ!はやく親御さんの元へ返してきなさい」
んーーー?あたしのこと?
「杏だ。お前が転入生くるって言ってたろ」
何言ってんだ、と言いあたしの腕を引いて教室へはいる。
「峰岸 杏です!宜しくお願いします」
引っ張られながらとりあえず自己紹介!
教室にいるのは、倉庫で見た人たちばかりだった。
「え?君が不登校の峰岸ちゃん!?!可愛い!こんなクラスに居させたくない!可愛い!授業途中でおわって自習にしよう」
……あ、うん
「神田、セクハラで訴えっぞ」
「まだ何もしてない!」
「いや、何もすんなよ」
ついつい突っ込んでしまった。先生は神田と言うらしい…