【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「ゲームのヤクザより暴れたろか?」
あたしの怒った顔を見て、2人はすっとコントローラーを床に置き、ごめんなさいと立ち上がった。
分かればええねん
あたしが怒ってる間に、とばっちりを食らうのが嫌だったのか、そそくさと泉はシャワーへ行ってしまった。
新も自分は関係ないと携帯を触る
まぁ静かになったらええわ
髪を乾かし化粧水をつけて…あたしはもう寝る準備満タン
新もシャワーを終えて、朔と響は一緒に入ると行って2人で風呂場へ向かった
仲良いな…
なーんて思いながら先に布団にはいる
部屋は余っているがベッドは1つしかないから、5人は相変わらずリビングで雑魚寝している。
いよいよ明日かー
ふぅと物思いにふけっていると、その音はした
ドンカラガッシャン
ぎゃはははは
やめろよーーあはははは
……うっさ
2人で風呂に入った朔と響の声が家中に響き渡る。こんなんじゃ寝てられへん!
鳴り止まない笑い声と物音に限界がきた