【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

「わかった。なんかあったら電話する。でも」

出来ひん場合もある


「切羽詰まった状況なら、そっち優先するしな」


なんかあたしも嫌な予感がしてきた。
これは、なんでやろか


「無茶するなよ。響もいるけど、あいつ少し黒蛇と色々あったから…今回も前線から外してるんだ」

そういうことか…複雑


「他のメンバーは?どう?それなりに強いんやんな?」

「あぁ。まぁ大丈夫だとは思うけど…1人後輩で倉庫に残しておく奴らのリーダーみたいなのが居るから紹介する」


メンバーの輪の中に泉は声をかける


「拓也!」

すぐに、はい!と少し小柄な男の子がくる。少し響に似た男の子は、拓也と言うらしい


「もし杏に何かあって、杏が電話もできない状況なら、お前が俺か新に電話しろ。いいな?」

「わかりました!杏さんも何かあったら自分にすぐ言ってください!」


…不良というよりは、好青年
下の子たちの中でまとめ役を何人かに任せているらしいが、拓也もそのうちの1人だそう


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