【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
そのあと泉は響のところへ行き、頭をポンポンとしてこちらへ戻ってきた
弟みたい
「杏!何人倒せるか勝負するんだ!誰かに賭けろよ」
のーてんきな朔。まぁ…そういうのは楽しそう
「まぁ…ここは泉やろ」
「はーー?お前わかってねーな!泉は面倒くさがりだから、雑魚はやらねーから、数は増えないぞ?」
「え、そーなん?んーーでも1回目やし泉にしとく」
せやし、いっぱい倒してこいって言うと、あぁと笑っていた
朔は負けねーーと吠えている
そしてそろそろ時間だ
「全員怪我して帰ってきたらぶっ殺す!」
あたしの言葉に、おーーーーーっ!と元気よくみんな返してくれた。
響もこちらへきて、気をつけてと言って中へ戻った
少しおかしな響が気がかりやけど、まぁみんななら何とかなるか
今日は泉もバイクだ
大きな音を立ててB区へ向かっていった
いつも前線でどの喧嘩にも参加していたもんだから、初めて残されるものの気持ちがわかった。
「ちょっと心配になるもんやな」