【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
しばく!!!!
そう言って追いかけ回した。
でも響は、怯えた顔もせず、笑いながら走っていた
なんや
ええ笑顔やん
安心したわ。
そして朔と慧が倉庫について、捕まえた(主に伸びている)黒蛇のメンバーを尋問中だ
案外尋問は苦手だったりする。すぐイライラしちゃうから、あたし
遠くから眺めていると、洋服が引っ張られる
なんやろ?思ったら響がいた
そして話をしたいと。
ここで打ち明けてくれた響の話を聞いて、あたしはもっとあの女を強く殴ればよかったと後悔した
その話はとても残酷で恐ろしくて、聞いてるだけであたしも震えた
「俺な?昔から母親に虐待されてたんだ。抵抗できる年になっても、何故だか抵抗できなかった。
そんな時、俺も中学生になり背も伸びてきたあの頃、母親の叩いたり蹴ったりする虐待が少し変わってきた」
「あんた…ほんまに…いや、ごめん?最後まで聞くわ」
母親に虐待されていたという話を響は、しょーがない。そんな顔をして話すもんだから、怒りそうになった。でも今言う事じゃない。しっかり最後まで聞こう