【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「泉きいて?あたしの考えたケーキがお店に並ぶねん!」
「よかったな」
「また食べに来てな!泉と新が食べれるように、甘くないケーキつくってん!」
「ん?俺らのため?さんきゅ」
そーそー!甘くなくてもケーキはケーキやしな!食べてもらうのが楽しみや。
泉の隣でルンルンと歩く
「なぁなぁ!もう少しでテストやな!」
「あぁ。朔と響が心配だ」
そんな何でもない話をしている。その時携帯が光る。チラリと確認すると、志木からLINEが。
なになにー?
………は?
「泉?」
声が震える
「なんだ?」
「なんか、あたしに隠してることない?」
「……」
なんで黙るの。なんで志木からこんな事が送られてくるの?
「スコーピオン嗅ぎまわってんの?」
なぁ、なんで知ってんの?スコーピオンのこと
志木から、最近スコーピオンのことを調べ出した人物がいるとLINEがきた。西の持っている大きなデーターベースにアクセスしたと
新と泉の名前が挙がってる