【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「なんの仕事?」
家の仕事を継がなきゃいけない人は、この世の中に大勢居るだろうけど、ごく一部では、なにがあっても継がなければいけない職や仕事や家業がある。
「俺の家は、何年も続く、極道の家だ」
やっぱりな。なんとなく分かったけどそうじゃなければいいなって思った。
「兄弟は?おらんの?」
「いるんだけど…疾走中でね。兄は、家を継ぐのが嫌で家を出て行った。残った俺は、自然と後継になっていたんだけど。興味がなくてな」
……お兄さん、出て行ったんや
泉も出て行けばいいのに
それをしないのは
「家族やもんな、ほんとの」
気持ちはわかる。あたしも捨てきれへんかった。大嫌いな家を
「20歳が終わった時に、家を継げと13の時に言われた。それで俺は…少しでも反抗したかったんだろうな。決められた組じゃなくて、自分で最高のチームを作りたかった」
それが今の烈火だ
そう笑う
「ただ家を勝手に出たから、次帰るときは覚悟して帰らなきゃいけない。でも杏のためなら。俺は親父のところに帰る」
そんな事さえ出来てしまうんだ。