【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
すると、あたしが急に会いたいって言ったからね?ごめんね鈴。そう抱きしめられた


ほんま情緒どないなっとんねん


母上は怒鳴ってたのが嘘かのようにニコニコして料理を眺めている

通りすがりざまに志木に言われた


『ゲロは下品だ』


パッと志木をみると、意地悪そうな顔で笑ってた。ゲロちゃうし、ゲーやし!!!

また心の声が漏れないように口を閉じて突っ込んでおく



目の前には洒落た料理が並び、シェフが料理の説明をする。


ん?グレープフルーツソース?わけわからん。カタカナの名前言わんといて

見たことも食べたこともない料理が並び、変な葉っぱみたいなサラダに変なソースがかかって…


美味しくないわ


「鈴ちゃん!おいしいわね」

「ええ、とても、お母様と志木と食べれてさらに美味しいですわ」


ゲロマズ!無駄に洒落ることによって、素材の美味しさがわからへんくなってる


鯛にグレプフルーツソースがかかってる…




鯛にあやまれ!!!


あたしはワンプレートの料理とかでええのに…
むしろハンバーガーとかが好きやのに…
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