【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

「す、すみません!私寝てました?」

「うん。いつも通りな」

やっちゃったーとベッドの上で座り直し、あたしに謝る志木


「今回はあたしを枕にしてたわ」


みるみる志木の顔が青ざめる
おもろ

ちらりと時計をみると夜中の2時過ぎを指していた。まぁ21時過ぎに寝たし、これくらいに起きてもおかしくはない


「なんか落ち着いたし、気持ちが。話そか」


母上のことはとりあえず置いておこう

まずはじめに聞いておくことがある


「なんであたしの行動そんなに把握してるん?」


そうだ。何もかもがバレてそう。家に監視カメラでも付いてんちゃう?


「それは、ただ杏様が心配で、杏様が想像できないくらいの情報網をつかって把握してるだけですよ」


爽やかスマイル…
いらんねん、そんなスマイル


「心配ってなんで?あたしそんな何かしでかしそう?」

「そういう訳ではないですが、私が把握してないと心配で夜が眠れませんので」


……はぁ
どんな情報網や。怖いし聞かんとこ
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