【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
それでも聞くところによると、泉と新の名前が挙がってきたときは、まだあたしと関わりがあると知らなかったらしい

その後すぐに、烈火の名前にたどり着き
最近女の子が加入したと…嫌な予感がして調べたらあたしだったらしい


「志木からみて、烈火はどんな感じ?」

「……別に悪い噂はないですね」


少し不服そうに言う
ええやん、悪い噂ないんやったら


「せやろ?みんなええ人やし、総長は強いし、楽しいで!」

「……でも女の子はあなただけでしょ?」

「何を今更!薔薇も全員男みたいなもんやったん!あたし含め」

「はぁ…杏様はわかってないんですよ。あなたはちゃんと女の子です」


いや、それは分かってるわ!!


「とりあえずまぁ、烈火の総長って知らずに助けて、ほんで家で手当てして、まぁもう会わんと思ってたけど」

ちょっと待ってください!!!食い気味に言われて話すのが止まる


「家で手当て?なんでそんな不用心なことするんですか!!」


いや、血だらけのボロボロに何かされる心配無いんやけど…
デコピンで倒せるわ
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