【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
何か言いたげな志木は無視をする
「ほんでまぁ、なんやっけな?なんか黒蛇とかゆうチームに襲われて…いや返り討ちにして、なんや喧嘩できるのもバレてしもてー…ほんで、あれや。泉が…なんか優しいこと言うから…」
そう。泉があたしを救うって言うから
心のどこかで誰かに助けを求めていたのかもしれない。あたしを知らない誰かに。
「総長はいい人ですか?」
「うん。めちゃくちゃええやつ!仲間思いで強くて…ほんでチームのために体張れる男や」
今まで色々なチームを見てきたし、色んな人達と絡んできたけど、泉は総長として、出来ている人間や
「杏様も負けていません!」
何あんたがムキになってんにゃ
「ほんまはヒッソリと、好きなケーキ屋で働いてのほほんと過ごすつもりやった。けど…やっぱあたし寂しかったんかもしれへんな」
杏を…もっと色んな人に覚えていてほしいと思ってしまった
「でも、スコーピオンに泉と新が近づいたんはあたしの誤算や。それに…」
これは志木に言ったら心配して帰るとき付いてきそうやけど言わなあかんな