【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
最低!
そう言い捨てて女の子は逃げていった
俺は屋上でポツリと取り残される


……結局誰で、誰が親友なのかも分からなかった


いててて

ヒリヒリする


たまーーーーにこういう事もあった。理解してくれると言っても、自分1人じゃなきゃ嫌だという女の子も居たから


しょうがない。最近は歳上のお姉さんに泊めてもらってる。
その人の家に今日も行こう


そう思った時


馬鹿みたいな笑い声が聞こえた



「ぎゃははは!あひゃひゃひゃ!俺、修羅場初めてみた!!!」



そんな笑い声が頭上から聞こえた



え?誰かいたの?



上をちらりと見上げると、一段高くなっている階段室の上に、そいつらはいた



笑い転げる赤髪に、オロオロしている猫毛の茶髪



そして、一切こちらをみない金髪の男




明らかに



不良!!



関わっちゃダメだ。こういう人の彼女とかにも、手を出さないようにしなきゃ

その辺は心得ている。だって怖いもん



屋上をでようとしたが、目の前に赤髪がふわりと降りてきた
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