【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
朔は相変わらず生娘を探せといい、響は女の子が嫌いなのか、そんな朔を止めている
一ヶ月ほど、なぜか学校で一緒に居ることが多くなった
そして金髪…
泉はある時俺に言った
「お前会った時から寂しそうな面してんな」
少しましになって来たけど
そう言ったんだ
寂しそう?俺が?毎日女の子とも一緒にいて、1人の時など無いのに?
その俺が寂しそうに見える?
「ちょっと気になったから屋上来てみたけど、いつになっても心から笑わねーのな」
は?何言ってんだ?
笑ってるよ。朔は馬鹿みたいだし響だって訳わかんないこと言うし
泉は…笑わせてくれることは言わないけど …
「何が寂しい?」
「は?」
「理由がなきゃ寂しいなんて思わないだろう」
なんで寂しがってるというのは、決定事項なんだよ。むかつく
泉は歳上だ。でも関係ない
「わかったような口聞かないでくれよ。何だよ、寂しそうだから、お前ら毎日俺のところに来たのか?同情か?余計なお世話だよ」
なんだよ
お前たちといたら楽しかったよ!!!でもそれが同情だったなんて