【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
あたしの問いにまずは葵が答える。

「さっきも言ったけど、俺は楼帝の総長の葵だよ。女の子大好きなの」


……あっそう


「俺は、雅。俺も大人のお姉さんなら好きだよ」


………あっそう


「あたしは太郎って言うの!新が好きよ」


…………あ…そう

葵は女好き。
そんで雅は、お姉さん好き。
んで、太郎は、新好き???


大丈夫かいな、このチーム


「誤解を生む言い方しないでください。太郎、杏にいらない事を言わないでください」


額を手で押さえて、新は近づいてきた。
太郎は、いやん!と語尾にハートがつくようなテンションで新に近寄る


うん、未知の世界やな。


まぁ世の中どんな愛の形があってもおかしくはないしな。と心の中で思ってみる


「ねーねー?なんで響は杏ちゃんに懐いてるの?」

「葵!別になついてねーよ!ただ杏は、他の女とは違うだけだよ」


あかん。最近響が可愛くて仕方がない。
おばさんみたいな発想になる自分を抑える。


とりあえず、楼帝のメンバーは濃いことが分かった


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