【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
「ちょ、放課後とか残らなあかんねんで?」
「わかってる。今年はやる」
あかん。もうやるって言い張ったし、絶対変えよらへん。それになんであたしを巻き込むねん
「まぁ、峰岸ちゃんも転入して、うちの学園祭のシステムわかんないだろうから、ベテランの泉に教えてもらうのはアリかもしれないね?」
「大丈夫やで!あたし理解力あるし、委員長なんてせんでも、理解できる!」
な?頼む泉!バイトも入りにくくなるし、なんせゆっくりできひん日ありそうやし
「もう決めたから。一緒にやろ?」
……はぁ
なんでちょっと甘えるモードはいってんねん。断りにくいな!
「杏!なに考えてんのか知らねーけど、しゃーないからやっとけよ」
「俺たちも何かあれば相談に乗るからさ?」
「杏!やれよ!楽しーぞッ!」
「ちゃんと他校の情報も集めておきますので安心してください」
……はぁ
「わかった。委員長でも隊長でもやるわ」
泉は、ありがとう
そう言って机に顔を伏せて寝だした
なんか一波乱も、二波乱もありそうやな…