【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
そしてさっそく今日から委員会があるらしい。
面倒やな…

未だに机に伏せて寝ている泉を仕方なく起こす


「なぁ!委員会あるらしいで?行くで」


やるゆうたなら、シャキッとせぇ!
泉の机を軽く蹴ると泉は起きた。周りから、泉さんの机を蹴るなんて…と青ざめたメンバーに言われたが関係ない


「…杏?もう行くのか?」

「あと10分で始まるらしいし、行くで」


頼まれたら断れない体質のあたしは、もう委員会に行く気満々やから!


泉ものそのそと起き上がる


「俺ら倉庫先行ってるからな?後でこいよ」


朔達は先に帰るようだ。いいなー!


「なぁ、視聴覚室ってどこ?」


この学校は、ってかこのクラスはまともに授業がないから、未だに校舎のどこになんの部屋があるか、覚えられない

委員会は視聴覚室であるらしい

泉にぼーっとついていく


眠いなー
早く倉庫いきたいなー


そんなことを考えながら歩いていると、何かにぶつかり身体のバランスを崩す

うわぁあ!


転ける!!!


そう思ったがあたしの身体は誰かに支えられた

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