【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

一応杏は大丈夫と言うが、何かあったらいけないから、拓也に電話をする


「拓也?今倉庫か?」

『いいえ!今から学校を出るところですが』

「なら、今杏が学校飛び出したんだわ。ちょっと後追ってほしい。俺たち行くと護衛いらん!って怒るから」


杏は知らないのに、向こうが杏を知ってることなんてざらにある。

了解しましたと拓也は電話を切った


とりあえず俺は言われた通り鞄を回収しに行くか


先に帰ってていいと言ったが、4人は教室で待っていた。待っていたのか、ただただゲームしてて時間を忘れてたかは、わからないが


「おかえりなさい、泉」

「あぁ」


こういう時、1番に気づいてくれるのは新


「あれ?杏はどこー?」


一緒じゃないのー?と響は机からピョンと降りてこちらへ来る

響は杏に懐いた

良いことだ。杏があの女をぶっ飛ばしてくれたから…俺もスッキリしたし、響も少しずつだか、マシになっている


あまり杏に懐き過ぎても困るんだが…
まぁ…響が笑顔ならそれでいい


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