【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
きっと、普通に網をくぐって、パンたべて、平均台で…とか、そんなのを想像してたと思う


言うの忘れてたよ


さすがにちょっと嫌だよね?そうチラリと杏ちゃんをみて、俺が1人で出るからいいよと言おうとした


したんだけど…



「慧!!これは全員蹴散らしたら1位になれるってことよな!?!」



え?どうしてそんなに嬉しそうなの?
鼻息を荒くする杏ちゃん


……変な子


「そうだよ?前にいる人たち全員、ぶっ飛ばしても怒られない日だよ」


そう伝えると、俄然燃えてきた!!!とハチマキを結び直す

そんなオデコにハチマキしてるの、杏ちゃんだけだよ?頭に巻いてる人いないよ…



「んな、慧も勝負やな」

「いやいや、、俺と杏ちゃんで競っちゃダメだよ!どっちかが第1走者で、第2走者だよ」


俺もついでに殴り飛ばされちゃ困る。
一応、二人一組のバトンタッチ制だ


……


結果は言うまでもないよね?


第1走者の杏ちゃんが、ぶっちぎりの1位で駆け抜ける。
烈火のメンバーも、他のチーム抑えてくれたから余裕だった
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