【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
そんな俺の行動を見て杏は、普通にありがとうと言う。少しくらい恥ずかしがったり、焦ってくれたらいいのに
杏に怒られるかもしれないけど、関西の薔薇について少し調べた。
俺からしても憧れてしまいそうになるような、数々の伝説
突然解散した謎
ネットは一時期薔薇の話で持ちきりだったようだ
顔写真や名前などが載ってないところを見ると、未だに誰かが薔薇のメンバーの個人情報を管理していると言うことだ
そしてメンバーのうち、杏を含め女の子は3人いたと。他は男
男の中で戦ってきて一緒にいるから、慣れているのは分かる。ただ…
あまりにも無防備すぎる…
「あーーーかき氷食べたい」
「屋台は出てないぞ」
「賭け金に金使ってんと、かき氷の屋台くらいだせよなー」
あーあーあー暑いなーそう言って杏はシートの上でコロコロコロコロ回転している
回転した先で朔のことを蹴飛ばして、その反動でこちらへ転がり戻ってくる
「何すんだテメェ!腹に入った!!」
「ちょっとプニッとしたで?鍛え方足りひんのちゃう?」