【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
断ってくれたし助かった。
志木は喧嘩祭り楽しんでくださいって言って電話を切った
結構遅なってしもた
みんなの元へ帰る
烈火の応援席に行ってみると、みんながそわそわしていた。不安そうなメンバーの顔
どうしたんやろ?
泉達を探してみるが見つからない
「なぁ、泉とかどこいったん?」
「あ、杏さん!!!」
あたしを見るなり潤んだ目をするメンバー達。いやいや、どうしたん?
「このままじゃ、烈火のポイントが…無くなっちゃう!せっかく杏さんのおかげで自由演技勝てたのに…うぅ」
へ?
「ちょ、待ちぃや!泣かんでええやろ。なんでポイントが無くなるん?」
あたしが着替えに行く前はダントツで1位やったはずやのに
すると向こうから朔が走ってくる
すんごい顔で
「お前!おせーよ!次負けたら取り返せない!お前も応援くらいしろよ!」
ウデを無理矢理引かれてグラウンドの真ん中へ向かう。ちょ、待ってよ
どうなってんの?
なんで、グラウンドの真ん中でこいつら座ってんの