【全巻完結】愛は惜しみなく与う①
なんや、あたし意外と普通にやれてるやん
志木が見たらびっくりするやろな。
驚いた志木の顔を浮かべてニヤける。
ちゃんと元気にやってるやろか
「杏ちゃん!今日はもう上がりでいいよ」
「わかりました!お先です」
本来であれば学校に通っている時間や。
いや、一応学校も転入手続きはしたんやけど、いく気になれず、始業式から1週間以上経っている。
今更、新しく友達とか仲間って、想像つかへん
私服に着替えて家に向かう
バイト先から家までは徒歩15分
その間にある、山吹スーパーでいつも買い物をして家に帰る。
スーパーまでは大通りを通ると、信号が多くてなかなか時間がかかることが判明した。
せやし、裏路地のルートを最近発見した。
「今日は何が安いかなー」
少しくらい路地を行く。
映画であるようなゴミ箱があって、怖い雰囲気がするような路地ではない。
ただちょっと狭くて暗いだけ。
カレー食べたいな。最近食べてないし。
1人でカレーしたら、何日目までカレー食べなあかんにゃろ
そんなことを考えて歩いていた時
あたしは見つけてしまった
「は?何これ」