【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

そんなむしゃくしゃした状態だが気づいた。


……誰かにつけられてる?
3人?いや4人か


わざとマンションへの道から外し走る

案の定誰かが追ってくる。おかしいな。あたし何かした?

あたしを見失った男達は道路でキョロキョロしている。


今日じゃなければ良かったのに



あたしいま頭にきてるから





誰でも良かった



後ろからやれば、顔は見られないだろう

なんでこっちまで来て狙われなきゃいけないんだろうか


まぁどうでもいい


今この瞬間、憂さ晴らしができるなら


気絶…した?弱い…
タイミングが悪かったな。明日やったら手出さへんかったやろーに


こんなんで心が落ち着くあたしは、終わってる。
はぁ……もう普通に生きるって決めたのに


志木の約束破ってばっかやな


無性に志木の声が聴きたくなる


なぁ、志木?いつでもあたしの味方よな?あたしが…もし…

いや、言えるわけないか


志木はあたしの重荷を一緒に背負ってくれてる。鈴の事も…志木は大切にしてくれていたのにな



残ったのが…あたしでごめん
< 98 / 425 >

この作品をシェア

pagetop