宇宙で一番☆幸せな政略結婚
お風呂から出て、あるとは本を読むためもう少し起きていると言って、聖竜を先に寝かせた。
一緒に寝る事、できるのかな?
あるとは少し不安を感じていた。
本を読みながら、あるとはうつらうつらとしていた。
気づいたら、そのままソファーで眠ってしまったあると。
深夜になっても寝室に来ない、あるとを心配して起きてきた聖竜。
ソファーで本を読んだまま眠っているあるとを見て、傍に歩み寄って行く聖竜。
まだ暑いのに薄手の長袖を着ているあると。
聖竜はそっと、あるとを抱きかかえ寝室へ運んだ。
ベッドにあるとを寝かせると、寝顔を見て聖竜はそっと微笑んだ。
「ありがとう、俺と結婚してくれて」
それだけ言うと、アルトにタオルケットをかけてそのまま眠りについた聖竜。
あるともぐっすり眠っている。
翌朝。
カーテンから差し込む朝日で、あるとは目を覚ました。
寝室のベッドで寝ていることに、あるとは驚いた。
あるとが身支度を整えてリビングへ行くと、とても美味しそうなお味噌汁の匂いと、炊き立てのご飯の香りがしている。
食卓の上には、美味しそうな焼き魚と卵焼き、そしてご飯とお味噌汁が用意されていた。
壁の時計を見ると、7時を回っていた。