宇宙で一番☆幸せな政略結婚
どうしても足らない学費を、継母に判らないように宗一郎にお願いして無事に大学に入ったあるとは、勉強もしながら今度は独り立ちをする資金をためるためにバイトをしていた。
勉強とバイトの両立はキツイと感じたが、自由を手に入れるためにと目標をもって屋ている事は苦にはならなかった。
意地悪な虐待を繰り返していた継母だが、あるとが大学3年生の時に病に倒れ入院生活を来るようになり、闘病の末、1年後に亡くなってしまった。
あるとは大学を卒業して、父とは真逆の仕事である検察官になった。
司法試験もストレートで合格して、全ての試験を問題なくクリアしたあると。
継母も亡くなり、やっと自由が手に入る。
暴力に怯える事もなくなると思っていた。
しかし・・・
今度は義理の姉の暴力が始まったのだ。
母親を亡くしショックを受けて立ち直れない義理の姉は、悲しみを怒りに変えて、あるとに向けるようになった。
あるとが貯金していたお金をどこからか見つけてきて、勝手に引き出してしまい全て使ってしまい、好き勝手やっていた。
そのせいで、独り立ちしようとしていたあるとだったが、できなくなり嫌でも家に残る形になってしまった。
検察官になった事は義理の姉は知らず、宗一郎だけが知っていた。