宇宙で一番☆幸せな政略結婚
7章
あるとがお風呂からでてくると、聖竜は書斎で仕事をしていた。
先にお風呂に入った聖竜。
いつも朝早く起きて書斎のこもって、朝ご飯を食べてすぐに仕事に行く聖竜。
今日は初めて一緒にご飯を作ってっくれたけど。
あれは気まぐれだったんだろうと、あるとは思った。
少し気になって、あるとは書斎へ様子を見に行った。
するとドア越しに声が聞こえてきた。
「やだ、せいちゃんたら。まだそんな話覚えているんだ」
女性の声が聞こえた。
中には聖竜しかいない筈なのに・・・
「しっかり覚えているぜ。お前が号泣してたこともな」
「え??? そんな事まで? 」
「ああ、俺の記憶力は世界一って言われてるだろう? 」
「はいはい。ねぇ、奥さんとはどう? 上手くやっているの? 」
「ああ、大丈夫だ。心配するな」
「せいちゃんより、年上なんでしょう? 」
「そうだが? 」
「せいちゃんが年上選ぶなんて、驚いたなぁ」
「別に、年齢なんて気にしたことないけど? 」
「でも、奥さんのおかげで。せいちゃんの会社、助かったんだもんね。感謝よね」
「ああ。あの話がなければ、今頃、倒産していたかもしれないな」
「お金持ちって、探せばいるものなのね」
ドア越しに聞いていたあるとは、涙ぐんでいた。