宇宙で一番☆幸せな政略結婚

 昼間はお手伝いに起こってくれていた聖竜に、喜びを感じた。

 一緒に料理を作ってくれる聖竜に、胸がキュンとなた。


 でも・・・

 結局、お金なんだとあるとは思った。


 せいちゃんと呼ぶ女性は、きっと親しい人なんだろう。

 もしかしたら浮気相手かもしれない。


 そう思ったあるとは、そのままその場を去って行った。



「ん? 」

 書斎の中にいる聖竜が、何気にドアを見た。


「どうしたの? 」

 声の主はパソコンから聞こえていた。

 ビデオ通信で喋っていたようだ。


「いや、誰かいたような気がして」

「え? もしかして奥さんがいたの? 私の事、ちゃんと話している? 」

「いや、まだだけど」

「全く、まだ新婚なのにこんな時間に異性と話しているのが聞こえたら、勘違いされちゃうよ」

「勘違い? 」

「そうよ、だって奥さん知らないんでしょう? 私が親戚だってこと」

「ああ、まだ紹介してなかったな」

「全く、結婚式にも呼んでくれてないから。親戚の事も知らないんでしょ? ちゃんと話さないと、奥さん傷ついちゃうよ」

「そうだな」

「あ、仕事の事は大丈夫よ。せいちゃんの、希望通りの金額で了承得たから。納期を守ってくれたら、ちゃんと支払いますって言ってたわ」

「おお、有難う。あとちょっとだ、間に合わせるから」

「うん、お願いね」


< 33 / 61 >

この作品をシェア

pagetop