宇宙で一番☆幸せな政略結婚
8章
すっかり外は寒くなってきて、紅葉も深く色が染まって来た今日この頃。
聖竜とあるとが結婚して2ヶ月に入った。
あれから2人の距離は近づいていた。
聖竜は相変わらず淡々とした話し方で、仕事が忙しく帰りも遅い。
深夜を回っても帰って来ない日が多く、明け方帰ってきて、お風呂に入って2時間ほど寝て朝ご飯を食べて仕事に行く事を繰り返していた。
セミナーの講師として全国に呼ばれると、聖竜は話してくれたが忙しすぎるのではないかと、あるとは思っていた。
あるとは専業主婦にも慣れてきて、夕飯も手作りでとても美味しい物ばかり作ってくれる。
聖竜はどんなに遅くなっても、あるとが作ってくれてた夕飯をちゃんと食べてくれていた。
朝方になった時は、朝ご飯に温めて食べてくれるくらいで、お昼はお弁当を作ってほしいと言い出して、どんな遠くへ出張になって、あるとが作ったお弁当を持って行っていた。
もう少しで仕事は落ち着くからと、聖竜は言っていた。
仕事が落ち着いたら2人で旅行に行きたいと言った聖竜。
結局前に誘われたお出かけには行かなかった事から、その旅行には一緒に行こうと約束をした。