たったひとこと
「黄昏てみるってそもそも恋に関係あるわけ?」

陽菜が納得いかないという感じで言う。

「そこ、重要じゃないから…」

竜之介が面倒くさそうに言う。

「一旦そこから離れて?いや…忘れて?記憶から抹消して?」

「あぁ…?うん…」

「陽菜ちゃん。好きな人に好きな人が出来た。のに、何とも思わない?」

「何ともって事は…やったじゃんとか?」










「完!」

「ちょっと!」

「もう…なんだよ。何が好きだよ!何が失恋だ!?俺の時間返して下さい…」

「大丈夫?」

竜之介は今までに感じたことのない疲労感。
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