たったひとこと
「気にしすぎ、陽菜ちゃん。」

竜之介が優しく言う。

「でも、外見を別にしたところで…無理!今更直希の前で女の子らしくなんて出来ない。気持ち悪い!可愛くなんて出来ない、性格バレすぎ!!」

陽菜が言う。

「いつも通りでいいじゃん。」

竜之介が言う。

「もう…もういい!この話終わり!!」

「逃げた。」

「逃げました!!」

「陽菜ちゃん!」

「ごめんね、竜ちゃん。」

「何だよ…」

「別に?」

「俺の時間返せ!」

「帰るわ…」

「どうぞ。」

「ありがと。」

「別に?」
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