たったひとこと
“相手を思って…”
帰り道、陽菜は遥華の事を考えながら歩いた。
“きっと、同情されるのが怖いんだ。慎吾さんは優しいから、遥華さんを悲しませる返事ができないと思ってる…?
いい返事は同情、
悪い返事は現状の終わり…
相手を思えば困らせたくない。
自分を思えば‘このまま’が1番幸せ…”
百面相をしながら歩く陽菜。
“遥華さんって、以外とマイナス思考?”
“近い恋って難しい…”
「危ないよ!」
陽菜の肩に手をかけた人物が声を出す。
「竜ちゃん!」
「ちゃんと前見て歩きなよ。考え事?」
竜之介が呆れて言う。
「ちょっと…」
陽菜は目の前に現れた電信柱を竜之介のおかげで回避したのだった。
部活の試合帰りの竜之介は、呆れながらもなんだかご機嫌だった。
帰り道、陽菜は遥華の事を考えながら歩いた。
“きっと、同情されるのが怖いんだ。慎吾さんは優しいから、遥華さんを悲しませる返事ができないと思ってる…?
いい返事は同情、
悪い返事は現状の終わり…
相手を思えば困らせたくない。
自分を思えば‘このまま’が1番幸せ…”
百面相をしながら歩く陽菜。
“遥華さんって、以外とマイナス思考?”
“近い恋って難しい…”
「危ないよ!」
陽菜の肩に手をかけた人物が声を出す。
「竜ちゃん!」
「ちゃんと前見て歩きなよ。考え事?」
竜之介が呆れて言う。
「ちょっと…」
陽菜は目の前に現れた電信柱を竜之介のおかげで回避したのだった。
部活の試合帰りの竜之介は、呆れながらもなんだかご機嫌だった。