幻想ウエディング~人魚姫には王子様の甘いキスを~
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「初めまして、蒼斗の父の夏目唯斗(ナツメユイト)です」

「母の瑠果(ルカ)です」

「あれ?姉さん達は??」

「あ・・・裕司さんの仕事の都合で今夜は来れないって・・・」

「そっか・・・」



今夜は四人でのディナーとなった。


「紹介するよ。俺の妻となった桜さんだ。父さん、母さん」

「可愛らしいお嬢さんだな。何処で知り合ったんだ?」

父さんは早速、俺達の馴れ初めを訊いて来た。

「あ・・・歌舞伎町と言うか・・・仕事で・・・なっ、桜」

「はい・・・」

「そうか・・・」

父さんが選んだワインボトルをソムリエが持って来た。
ソムリエがグラスに注いだワインを父さんがテイスティング。

その後、俺達のグラスに白ワインが注がれていった。

「まずは二人の結婚と桜さんの妊娠に乾杯だな」

妊娠中の桜にはオレンジジュースが用意された。

俺達が重ねたグラスはカチンと軽快な音を立てた。

「ありがとう・・・父さん、母さん」
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